対人恐怖症に克つ

対人恐怖症は日本人に多く見られる病気で、人前に出たときに異常に緊張してしまう事から、
人の視線が気になる、人前でうまく話が出来ない、顔が赤くなる、手が震えるといった症状に
悩まされる神経症です。


対人恐怖症の人は神経質的な性格の持ち主であり、根底に人から良く思われたいという欲求が
強い為、その反動で人に変に思われたり嫌われたりする事への不安が大きくなるのです。


この衝動が身体的な数々の症状を生み出してしまい、何とかしようとすればするほど余計に緊張して
しまい症状が悪化してしまうのです。


対人恐怖症が脳内の異常物質が原因でなく、精神的な囚われの要因から来ている事を考えると、
根本的な改善は薬を飲む事ではなく精神的な囚われそのものに目をむけ改善していくべきでしょう。


対人恐怖症の治療には森田療法が非常に有効であるようです。


森田療法は囚われた精神状態をあるがままに受け入れる事よって改善しようとする治療法であり、
薬物などに頼らず自然に治療しよういうものです。


対人恐怖症の人は何とか自分一人で解決しようとする傾向が強いようです。


しかし対人恐怖の場合、これは逆効果でありより一層症状を悪化させる事になりますので、
一人で悩まず森田療法などを行なっている専門家に相談すべきでしょう。


回復の為の第一歩は、症状が出たときに無理に排除しようとせず、これは自然な感情なんだと受け止めて、
その緊張した感情を異常なものとして特別視しない事が大事だと思います。